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ブレイクブログ「東京に行く前の探究話。」~ホメオパシー療法との出会い。(前編)

Encounter with homeopathy
kutei

今回は、前回の続きからお話をさせて頂きたいと思います。

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ブレイクブログ「修行の旅に出る話」
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今回も、直接仏教に関わるようなお話ではないのですが、私は常に「真理はどこにでも顕れているもの」と感じていますので、その道すがら出会ったよき学び、良き出会いを、みなさまとシェアさせて頂きたいと思って書かせて頂きます。

こんな方に読んで欲しい。
  • 身心の不調で困っている方。
  • 真理は宗教だけに存在しているのではないと感じておられる方。
  • 宗教・宗派の「〇〇だけが正しい」という話に疲れてしまった方。

心と体は繋がっている……。

前回は、私が地元でお坊さんとして活動を始めたものの、自分の自堕落さに苦しみ「もう一度修行をやり直そう」と東京に行くことを考え出した時のお話をさせて頂きました。

今回のお話は、その「悩んでいた頃」の話になります。

anguish of life
自分はどう生きたら良いのか……。

類は類を癒やす。

これからの自分の在り方に悩んでいた時期、私は、ブックオフさんで、ある本に出会いました。

それは、由井虎子さんという方が著者の「ホメオパシーinJapan」という本です。

ホメオパシー療法は、1796年に、ドイツのお医者さんである、サミュエル・ハーネマンさんによって創始されました。

その当時、マラリアにはキナの皮が効く、と言われていたのですが「なぜ効果があるのか」は分からないままだったそうです。

マラリアについて Wikipedia

そこでハーネマンさんはこの「キナの皮」を健康な自分が煎じて飲んでみたところ、一時的にマラリアと同じような症状が発症したそうです。

この体験からハーネマンさんは「類は類を癒やす」(同種療法)という法則を発見しました。

Homeopathy
ホメオパシーだけではない、さまざまな同種療法。

例えば、不眠症の人にはコーヒーのホメオパシーを処方したりします。

以下、本より引用します。

ホメオパシーで用いるレメディーの中に、コフィアというレメディーがありますが、 このレメディーは、 コーヒー豆から作られます。

コーヒーは、沢山のカフェインを含み眠気覚ましや神経を興奮させる作用を持っています。

ところがレメディーとしてのコフィアに適合する症状は、興奮、敏感、不眠、痛み等で、神経が興奮して眠れない人にも自然な眠りをもたらしてくれます。

興奮して眠れない時には、精神を安定させる物質的な薬が使用されますが、 ホメオパシーでは逆に、神経を興奮させるコーヒーを高度に希釈したレメディーを与えます。
そうすることで自然治癒力が揺り動かされ、神経の興奮が鎮まり、自然な眠りがもたらされるわけです。

眠れない原因が様々にあり、不眠には全てコフィアが使われるということではありません。コフィアはその原因となるパターンの1つだということです。

それぞれの不眠の原因に適合したレメディーを与える必要があります。

例えばイライラして眠れない場合は、Nux-vomica (ナックスボミカ) 等を、 恐怖心ら眠れない場合は、Aconite(アコナイト) 等を使用します。
このようにホメオパシーでは、不眠には不眠を起こすもの、熱には熱を生じさせるものという具合に、同種でもって自然治癒力に働きかけます。病因を自分で押し出し、体の芯から健康を取り戻すことができます。

この同種の真髄は、古代ギリシャにおいて「火をもって火を制する」 という格言の中に隠された真実です。

「ホメオパシーinJapan」由井虎子著 2000年5月15日第一版 p16

ホメオパシー療法で処方されるのは「レメディ」と呼ばれる小さな砂糖玉になります。

この砂糖玉に、さまざまな物質が持つエネルギーが希釈され入っているのです。

鉱物、植物、動物、病原体など……ちょっと普通では考えられないようなものも使われていたりします。

そして何より私がこのホメオパシーの本を読んでびっくりしたのは「心の状態と体の症状が関係してる」という所でした。

心の状態と体の状態。

例えば、鉱物である「リン」のホメオパシーについて見てみましょう。

Phosphorus (Phos)
フォスフォラス

鉱物リン)

大特徴
◎性格が優しく同情的
◎心配症、過敏症
◎下痢又軟便、 固い便
◎喉頭炎、肺炎、胃腸炎、急性膵炎
◎骨のもろさ
◎周期的な出血(鼻血)

特徴
・全細胞の機能を高める
・背の高い子供の根本レメディー
・優しいが流されやすく他人の問題を抱え疲れてしまう。
・人との境界線がない
.心配症で恐怖感が強い
(幽霊が出ると思い、暗がりが恐い)
・地に足がついてなくあれこれに興味を示し影響され、
終いに疲れ切ってしまう。
・低血糖
・出血しやすい
.骨の痛み、胃の痛み、出血が止まりにくい
・咳が出やすく声嗄れする
・冷たい飲み物やアイスクリームや辛い食べ物を好む
・猫舌、喉が渇きやすい、 焼けるような痛み

どうでしょうか?私が当時最も衝撃を受けたのが「症状によって性格まで変わってくる可能性がある。」という所でした。

せっかくですから、もう一つくらい例を紹介してみましょう。

こちらも鉱物「硫黄」のホメオパシーです。

Sulphur(Sulpa)
ソーファー
鉱物(硫黄)


大特徴
◎皮膚疾患、 アトピー、 湿疹、 乾癬、 ニキビ
◎早朝の下痢、 痔
◎喘息、のどの痛み
◎炎症、体内毒 (Nux-vomicaとのコンビ)
◎やんちゃな子供の根本レメディー

特徴
・午前11時に腹が空く、分泌物が臭い。傷の治りが遅い。
・Sulphurの子供は病気を外に(湿疹) 出す傾向がある。
・甘い物辛い物に強い嗜好、空腹になると気力も萎える。
・体が熱い。
・赤い唇、耳の中、 肛門。
・夜に窒息しそうになる。
・高所恐怖症。
・外気が好き、 暑く息苦しい部屋に我慢できない。
・哲学的、 偉大な思想。想像力豊か。
・自己中心的 (エゴイスト)、 規則に従わない、強情。
・ 陽気、 衒学的、 怠惰で整理が苦手。
・卵の腐ったようなゲップや口臭。
・楽しい夢で寝ながら笑う、 色々なイメージがわく、
創作が上手い。

私はこのホメオパシー療法を知った時「心と体の状態」って密接に繋がっているのかもしれないと、はじめて学ばされました。

そして同時に、世間にはさまざまな性格の人がいて、お付き合いするには困難な人もいますが「もしかしてそれは、体の症状からきているのかもしれない」と考えると、いろいろな人を「許せる事ができるようになるかもしれないな」と、ちょっと感じる事ができました。

波動の話。

ホメオパシー療法について考える時に重要なキーワードが「波動」という概念です。

以前私は、波動についてのお話をさせて頂きました。

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死者の為にできること、自分の為にできること。前編(仏教以前⑪)1/5
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このなかで「同じ波長のものは、同じ波長を持つ者同士、響きあう」という説明を音叉のイラストを使ってお話させて頂きました。

Resonant phenomenon
共振現象

ホメオパシー療法は「波動医学」とも呼ばれています。

科学の世界でも「すべての物質には『固有振動数』なるものが存在している」というのは常識です。

ホメオパシー療法では、この理論を応用して「症状に似た波動をもつ物質を利用することにより、体内にある病気に働きかけ、変化を促している」という事なのですね。

                                 後編に続く……。

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まやば くてい
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僧侶・カウンセラー
仏教が取り扱う範囲って結構ひろいです。私はこのサイトを通じて、これから仏教を学ぼう、という方に、まずは広い目で「仏教や、宗教のできた土台」を学んで頂き、そののちに興味の方向にあわせて学びを深めていく事の、お手伝いができたら良いな、と思っているんです。
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