ブレイクブログ東京上京初期編「ジャンルが違っても、本物から学ぶ大切さ」
とてもとても久しぶりのブログになります。
以前のブレイクブログで、東京に上京してすぐの頃に「野口整体」に出会ったお話をさせて頂きました。
今回は、それからの出来事について書かせて頂きますね。
- 宗教・宗派の「〇〇だけが正しい」という話に疲れてしまった方。
- 本物をまずは知りたい、と、思っている方。
悩んだからこその出会い……。
インドの聖者さまとの出会い
私がご縁を頂いた野口整体の先生は、大学でインド哲学を専攻していたそうで、整体の教え以外にも、インドの聖者さま達の話もたくさんしてくれました。
インドの聖者さま、とは、主にヒンドゥー教で「悟った」と言われている方たちのことをここでは指しています。
この頃の私は、仏教の各宗派が「自分達の宗派が一番正しい」と、お互い言い合っている姿に疑問を感じて「真理とは何か?」の探究をしてはいましたが、その探究は「仏教内」に限定したものでした。
なぜなら、おしゃかさまの悟りを讃える言葉に「無上正等覚者(むじょうしょうとうがくしゃ)」という言葉があるのですが、この言葉の意味が「この世で等しい人がいない程の最高の悟りに到った人」と、いうくらいですから「それなら、仏教の教え以外にまで手を広げる必要なくない?」といった気持ちだったんです。
ですから、先生が私に「自然に」インドの聖者さま達の話をしてくださったことは、私にとっては非常にラッキーな事でした。
自分一人だったら「そこから学ぼう」という発想が浮かばなかったでしょうからね……。
あとから知った事ですが、インドの聖者さま達に関しては、仏教学者として有名な故中村元先生や、故奈良康明先生なども本を出版されているくらいですから、決してあやしい存在という訳ではありません。
実際にこの聖者さま達との出会いで、今まで疑問なままでいた多くの事に、自分なりにですが、いろんな気づきを頂けました。
いろいろな聖者さま達
私が主に紹介された聖者さま達は以下の方々です。
どの方も「近代」に活躍された方々ばかりなので、教えが分かりやすく、出版されている本のほとんどが読みやすいんです。
今回紹介させて頂いている本はどの本も読みやすいので、もし関心がわいた方がいらっしゃったら……ぜひ手に取って読んでみてくださいね。
詳しい紹介はWikipediaにお任せして……私からは、自分がその聖者さまの「どの部分に感動」したのか、について紹介していきます。
ラーマクリシュナさま
ラーマクリシュナさまは、ヒンドゥー教の神さまの一人であるカーリー神への信仰をされていたのですが、そのあまりにも強烈な信仰(これをバクティといいます。)故に「神との合一」という神秘体験を経験します。
ラーマクリシュナさまのすごい所は、その後、さまざまな宗教の神さまさえも信仰してみて、その結果、それぞれの宗教で神秘体験をして「すべての宗教で祈られている神さまは、唯一絶対の神さまのさまざまな顕れであり、あらゆる宗教は、道は違っても同じ到達点に到着する」と説かれた所です。
私は当時「なぜ、宗教、宗派どうしが『自分だけが正しい』と互いに争いあっているのだろう?」「それぞれの宗教で讃えている神仏は、どのような関係で、どのような存在で、何が本当に正しいのだろう?」と悩んでいましたので、ものすごいヒントを頂けた気持ちになれました。
先ほどご紹介した、仏教学者である、故中村元先生や、故奈良康明先生も、ラーマクリシュナさまの本をそれぞれ出版されています。
Wikipediaーラーマクリシュナさまについて。
ヴィヴェーカナンダさま
ラーマクリシュナさまのお弟子様になります。
ヴィヴェーカナンダさまは西洋社会の知識も学び、世界にラーマクリシュナさまの教えを伝えていった方です。
「すべての宗教は、同じ神のさまざまな現れである」という「普遍宗教」の教えを西洋社会にも広めていった方ですね。
ヴィヴェーカナンダさまの本で面白いのは、宗教とは「神や仏など信仰する対象を必ず立てる」と思っていた私に「神を立てない道もある」という事を教えてくれたことでした。
これはつまり、ラーマクリシュナさまの教えでもあるのですが、神を立てず、哲学や瞑想によって悟りにいたる道がある、というのです。
私はお坊さんの修行中「おしゃかさまは瞑想によって悟りを得た」とは学びましたが、大乗仏教(日本の仏教)では、必ずどの宗派にも「信仰的な」要素が存在しますので、宗教とは、なんだかんだいって必ず「超越的な存在を信じる事を強要するのだろう」と思ってました……。いや「思わされて」いました。
しかし、ヴィヴェーカナンダさまは「哲学や瞑想によってのみ、神という存在を立てず真理に到る道もある」というのです。
ヴィヴェーカナンダさまの著書を読ませて頂いた上で、あらためて仏教の歴史を見返してみた事で、私は、仏教に対する見方が随分変わりましたし、今まで疑問に思っていたことが随分解決できました。
Wikipediaーヴィヴェーカナンダさまについて
ヨガナンダさま
ヨガナンダさまは「クリアーヨーガ」という、神との合一に到る為の方法を説いた方です。
ヨガナンダさまは、数年前に映画化もされましたね。
ヴィヴェーカナンダさま同様、西洋に渡り、インドの精神文化を西洋に広められることに尽力されました。ステーブジョブスさんなんかも、信奉者の一人だったそうですよ。
この本はかなりぶっ飛んでます(笑)
え?そんな人間、本当に存在するの?といった「超人達」がワンサカでてきます(笑)
私は(個人的には)修行の可能性について学ばせて頂ける本となりました。
シバナンダさま
シバナンダさまは「愛と奉仕の人」と呼ばれています。
西洋医療の医者でもあったシバナンダさまは、貧しい人には無償で治療をし、多くの著書を出版し、人類の幸福の為に奉仕を実践された方です。
教えの内容ももちろん深いですが、何より「生き方」に圧倒されます。
人類の幸福の為に奉仕をさえた聖者さま、といった所でしょうか。
私はシバナンダさまからは「お坊さんとしての在り方」を学んだ気がしています。
Wikipediaーシバナンダさま(英語版しかない?)
ラマナ・マハルシさま
ラマナ・マハルシさまは「沈黙の聖者」と呼ばれており、それは「言葉での教えより、マウナ(沈黙、静寂)こそが最も力を持っている」というマハルシさまのスタンスからも分かります。
ラマナ・マハルシさまのお教えは「自らの体験を語っている」といった感じです。
難しい聖典の教えを、分かりやすく説明してくださっています。
僕はラマナマハルシさまからは「本物は、名誉を求めない。偉ぶらない」という姿を学ばさせて頂きました。
Wikipediaーラマナ・マハルシさま
まとめ
わたしは、こうした聖者様の存在を知れて、本当に学びが前進しました。
外から改めて仏教を見直すことにより、新たな視点をいくつも得る事もできました。
やはり「本物から学ぶって、たとえジャンルが違っていたとしても、とても大切な事だと思う」のです。
もし、このブログを見ている方の中で、例えば仏教のお坊さんで、宗派の教えに行き詰まっている方がいたとしたら、ぜひこれらの本を手に取って読んで観て下さい。
さらには、私は、今回ご紹介した聖者さまじゃなくても「達人達の言動」って大好きなんです。今なら「youtube」なんかでさまざまな情報を得る事もできますもんね。
ですから、いろんなジャンルの人に、自分がやっているジャンルの達人の言葉はもとより、違うジャンルの達人の言葉にも耳を傾けてみて欲しいと思うんです。
きっと、自分のやっている事に「新しい視点」を得る事が出来ると思います。
自分のやっている事の「可能性」にも、改めて気づく事が出来ると思うんです。
ちなみに、私がこの聖者さまとの出会いで「どんな事を学べたか?」については、わたしのブログ「仏教以前の話」に連載しています。良かったら読んでみて下さいね。
生きとし生けるものが幸せでありますように。
くてい 拝