仏教以前の話。

「信じるとそう顕れる」のはなし。(仏教以前⑥後編)

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kutei

前編をまだお読みでない方は、こちらから先にお読み下さいね。

合わせて読みたい
「信じるとそう顕れる」のはなし。(仏教以前⑥前編)
「信じるとそう顕れる」のはなし。(仏教以前⑥前編)
こんな方に読んで欲しい。
  • 不思議な話を聞いた時、どう受け止めたら良いか悩んでいる方。
  • 仏教についてこれから学びたいと思っている方。
  • 宗教・宗派の「〇〇だけが正しい」という話に疲れてしまった方。

思うが故にそのように顕れる2

修行の世界の話

さらにこれは、修行の世界でもいえることのようです。

わたしは過去、悟りを開いたK先生という方にご縁を頂いていた時期があります。

ある時、K先生は、私にこんな事を話してくれました。

「この世界では、賛同者が多い言葉ほど、その言葉は力を持つんだよ」

k先生の言葉より

例えば今「令和」といえば「年号」の事だと誰もが分かりますが、これが十年前だったらどうでしょうか?何の事を言っているのか分からなかったと思います。

でも新しい年号が発表され、人びとの認知が深まるにつれて「令和」と聞けば「年号のこと」誰もがピン!とくるようになりました。

つまり「令和」という言葉を聞けば「年号」とすぐ分かる程、この言葉はを持った訳です。

さらに先生は続けてこんな事を教えてくださいました。

「新しい修行方法って世の中にたくさんあるけれど『古い伝統のある修行方法』には、その修行方法をしてきた人達の(霊的な)フィールドが出来ているので、同じ修行方法をする事によって修行が成就しやすくなる(結果が出やすくなる、エネルギーの後押しがある)んだよ。」

「それに対して、新しい修行方法の場合は「その方法を作った人は、その方法が合った」のかもしれないけれど、あとに続く人は、同じ方法では同じ境地には到りにくいんだよ。初代は凄かったけれど、後を継いだ二代目、三代目はちょっと力が落ちる……とかあるんだ。」

k先生の言葉より

例えば、お経やマントラ、特定の行為(この場合は修行方法)なども同じような理論によって皆の力が「賛同者のフィールド」に蓄積され続け、私たちは「同じような修行」を行う事で、そのフィールドにアクセスし、蓄積された英知の後押しを頂き、その成功を早める事が出来る、といった事なんだそうです。

そしてこのフィールドは、賛同者が少ないと、その言葉や行為にも力はありませんが、賛同者が多くなればなるほど、その言葉や行為は力を持つようになるそうなのです。

A world where the more supporters there are, the more power there is.
賛同者が多いほど力を持つ世界。

もし、わたしに特別な才能があったのなら、自分が開発した修行方法で悟りに到れるかも知れません。またはオリジナルな方法で占いをして、バンバン当てられるかもしれません。

でもそうでなかったとしたら、昔から培われてきた方法を選んだ方が「結果が出やすい」という事ですね。

料理でも偶然においしい料理が作れる事はありますし、センスが抜群に飛び抜けた人ならば「思い通りにやった方」がおいしい物が作れるかも知れませんが、そうでなければ「レシピ通りに作った方が断然、成功しそう」です。そう考えるとこの話、分かりやすいんじゃないでしょうか……。

祟りを受けない方法。

さらに、陰陽道の勉強会でこんな話を聞いたことがあります。

何百年も大地に生えている樹木というのは意識を持つのだそうです。

そうした木は人間界にも貢献しており、無闇に切ろうとすると「オマエ、分かってるんだろうな……」と祟る事があるんだとか……。

でも、こうした祟りを受けない方法があるというのですよ。

聞きたいと思いません?

それは……。

「知らないこと……」

not knowing is strong
知らないことが一番強い。

なんだそうです。

そんな祟りがある事を「知らないこと」なんだそうですよ。

なんだか拍子抜けのような話ですが(笑)

受信した番組を観る。

多くの方が利用する動画の定額視聴サービスは、自分が選んだ番組を観ることが出来ます。

つまり、定額視聴サービスのサーバーには、たくさんの映画、番組があると言う事ですよね。ちょっと言い方を変えると、そのサーバーには、いろんな番組が「同時並行」で存在している、という事です。

Receiving a tuned channel
チャンネルを合わせた世界を受信する。

使うのは同じスマホで同じ定額サービスでも「自分が選んだ番組」を受信して観る事になります。

自分で選べるのです。
自分で選んでいるのです。

バラエティ番組を選択すれば面白くて楽しい時間を。
ホラー映画を選べば、イヤでもホラーを観る事になります……。


ホラーが嫌ならチャンネルをあわせないことです。
または、チャンネルの存在も知らなければ、そもそも観る事もありません。

これも「易占霊界」の話に似ていると思うのです。
つまりはこの瞬間、いろいろな世界(番組)が同時並行で存在していて、私たちは自分が選んだ世界の結果や影響を受け取っている、という事ですね……。

まとめ

如何でしたでしょうか。

いろいろな宗教がその宗教で進めている方法を試した結果、奇跡が起こることを報告しています。
そんな話を聞くと「どれが本物なのかな?どれも本物なのかな?」と、ちょっと動揺しちゃいますよね。

時には「あやしいけれど……結果は出ているようだから……信じた方がいいんだろうか……」と悩んじゃうようなお誘いもあるかも知れません……。

でもこれからはそんなとき、この「易占霊界」の話を思い出して欲しいのです。

you pick
あなたが選ぶのよ。

信じればこの世界は「そのように顕れる」ようなのです……。

私たちの想念はそんなフィールドを作ってしまう程パワフルであり、そうしたフィールドは「多数存在する」という事のようなのです。

ですから信じたければ、それを(そのフィールドを)選んだら良いと私は思うのです。

ただし「それだけが正しい」と思わない事です……。

「あくまで多数存在する易占霊界の一つ」なのですから……。

「人は人」、という事ですね。

あなたの信じる事は、あなたにとっての「易占霊界」なのです。

そして周りの人は知ってあげて下さい。
その人は信じているので「易占霊界」が発動しているんです。

頭から否定する必要はありません。だって「そのようになる確率」が生まれているのですから……。

そしてもう一度言いますが、この「易占霊界」の話は「ただの思い込み」「プラシボー効果」とかそんな話ではありません。

「私たち一人一人が、そんな共通世界を作ってしまうほどのパワフルな存在なのだ」という事です。

組織がスゴいのでも、教祖さまがスゴいのでもなく「私達一人一人がスゴい」のです。

ですから、嫌になったら「違う易占霊界」を選びましょう!(笑)


これが「フイールの恩恵も受けながら、狂信者にもならない考え方」であると私は思っています。

今回のお話は、私たちが他者の信じる事を頭から否定ぜずに、かつ信じれないものは無理に信じなくても良い「中立」を保つためのちょうどよい話ではないかな、と思って紹介させて頂きました。

世界中から争いが少しでも無くなっていきますように……。
いきとし生けるものが幸せでありますように。

くてい拝

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【これ仏流】信仰との向き合い方(仏教以前⑦前編)
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まやば くてい
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僧侶・カウンセラー
仏教が取り扱う範囲って結構ひろいです。私はこのサイトを通じて、これから仏教を学ぼう、という方に、まずは広い目で「仏教や、宗教のできた土台」を学んで頂き、そののちに興味の方向にあわせて学びを深めていく事の、お手伝いができたら良いな、と思っているんです。
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